写真●Barracuda Message Archiver 150の外観
写真●Barracuda Message Archiver 150の外観
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 マクニカネットワークスは2013年6月12日、ユーザー数に依存しないライセンスやPOP/IMAPによるデータ取得などの特徴を備えたメールアーカイブアプライアンス機器「Barracuda Message Archiver」の販売を開始した。開発会社は米Barracuda Networks(日本法人はバラクーダネットワークスジャパン)。同製品の国内販売代理店には、今回取扱いを始めたマクニカネットワークスのほかに、ソフトバンクBBやネットワールドなどがある。

 企業が送受信したメールをアーカイブ(長期保存)する装置である。内部統制やコンプライアンス(法令順守)に利用できる。例えば、情報漏えいの痕跡を後から調べたり、裁判の際に証拠となるメールを取り出したり、といった使い方ができる。このための検索機能(全文検索や条件検索)を備えている。

 特徴の一つは、ユーザー数(メールアドレス数)に依存しないライセンス体系を採用したことと、価格を比較的安価に抑えていること。具体的には、推奨ユーザー数150人の最小モデル「Barracuda Message Archiver 150」(写真)の価格(税別)は、ユーザー数に依存せずに50万5000円。なお、推奨ユーザー数は搭載ストレージ容量などのハードウエアスペックで変わり、推奨ユーザー数に応じて複数のモデルを用意している。

 もう一つの大きな特徴は、アーカイブするメールデータを取得する方法として、POP/IMAPによるアクセスを採用したこと。メールサーバー側であらかじめ全メールのコピーを特定のメールアドレス(ジャーナリングアドレス)に送っておく必要があるが、Barracuda Message Archiverからは、このアドレスにPOP/IMAPでアクセスするだけで、全メールデータを取得できる。SMTPで中継/転送する必要がない。