写真1●Dell Wyse AIO 5212の外観(正面)
写真1●Dell Wyse AIO 5212の外観(正面)
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写真2●Dell Wyse AIO 5212の外観(横から見たところ)
写真2●Dell Wyse AIO 5212の外観(横から見たところ)
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 デルは2014年7月7日、デスクトップ型シンクライアント端末の新製品として、液晶ディスプレイ一体型の端末「Dell Wyse AIO 5212」(写真1)を発表した。2014年8月下旬に販売開始する。同社がディスプレイ一体型の製品をラインアップするのは、同製品が初めて。価格はオープンだが、米DELLのオンラインショップの価格は最小構成で599ドル。

 AIO 5212は、デスクトップ型のシンクライアント端末である。Windows標準のRDP(Remote Desktop Protocol)やCitrix ICAなどの画面情報端末プロトコルのクライアント機能を備えており、VDI(仮想デスクトップ環境)の端末として利用できる。

 最大の特徴は、液晶ディスプレイ一体型としたことである。一般的なシンクライアント端末とは異なり、ディスプレイ背面にマウントしたり、ディスプレイケーブルを接続したりする必要がない(写真2)。ディスプレイのサイズは21.5インチワイドで、解像度は1920×1080ドット。

 シンクライアント端末としてのスペックと機能は、既存のデスクトップ型端末「Dell Wyse D10D」に準じる(関連記事:ワイズテクノロジー、独自OSで高速起動するシンクライアントにハイエンド機を追加)。CPUはAMD G-Series T48E(1.4GHz)で、USBポートは4個(USB 2.0×4)。OSには、同社のシンクライアント専用OSであるWyse Thin OS 8.0を搭載している。これにより、Windows Embedded搭載機と比べて、OSの起動時間を大幅に短縮している。

 ネットワーク機能は、1000BASE-TXの有線(RJ-45)ポートを搭載。無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n)はオプション。無線LANのオプション価格は、米DELLのオンラインショップでは50ドル。