フュージョンアイオーは2014年7月8日、PCI Express接続型フラッシュストレージの後継製品「ioMemory PX600」および「ioMemory SX300」(写真1)を発表、同日販売を開始した。既存製品「ioDrive2」および「ioScale」と比べ、新型のフラッシュメモリーチップの採用やソフトウエアの改良などによって性能を高めた。1枚当たりの容量は最大で6.4Tバイトになった。開発会社は米Fusion-io。
ioMemory PX600と同SX300は、サーバー機のPCI Expressスロットに接続して使う、I/Oカード型のフラッシュストレージである(関連記事:TED、価格を3割下げたPCIe直結の半導体ストレージを出荷)。専用のドライバーソフトを動作させたPCサーバーから、高速なローカルストレージとして利用できる。PCI Expressに直結しており、汎用のストレージコントローラーを介さないので、アクセス遅延時間やデータ転送帯域においてHDD/SSDよりも性能が高くなる。
PCI Express接続型フラッシュストレージの主な用途は、データベースサーバーやコンテンツ配信サーバーなど、ストレージI/Oがシステムのボトルネックとなるケースである。後継製品のioMemoryでは、用途に応じて、パフォーマンス(アクセス性能)を重視したPX600と、スケーラビリティ(容量拡張性)を重視したSX300の2種類をラインアップしている。それぞれ、既存製品のioDrive2とioScaleの後継に当たる。