米Microsoftが、リストバンド型のウエアラブル端末を今秋にもリリースする計画だと複数の米メディア(The Next WebCNETなど)が、米誌「Windows IT Pro」のテクニカルアナリスト、Paul Thurrott氏のブログ記事を引用し、現地時間2014年7月3日までに伝えた。

 それによるとMicrosoftのウエアラブル端末は、韓国Samsung Electronicsの「Gear Fit」に似た形状をしており、腕時計型というよりはフィットネスバンドに近い。すでに市場投入されている他社製品や、噂が流れているほかのウエアラブル端末と同様、スマートフォンから情報を取得し、各種の通知を表示できるという(関連記事:[MWC2014]サムスンがGALAXY S5やスマートウォッチ3機種など新製品を発表)。

 ただし、Microsoftは他社とは異なるアプローチを取るという。Microsoftの端末は、同社のモバイルOS「Windows Phone」搭載スマートフォンのほか、「Android」搭載端末や「iPhone」とも連携する。特徴は、SamsungのGearシリーズなどと同じく、健康/フィットネス関連のデータを扱えること。本体に複数のセンサーを備えており、歩数、消費カロリー、心拍数などを一日中計測できるという。価格帯はGear Fitと同じで、発表、発売時期は2014年第4四半期(10~12月)。製品名についての情報は得られなかったが「Nokia/Lumia」あるいは「Surface」のブランドが使われるのではないかと同氏は伝えている。

 Microsoftが市場投入を予定しているとされるウエアラブル端末については、米Forbesも報じていた。同誌によると、Microsoftの端末は心拍モニターのスイッチを入れることなく昼夜を通して継続的に計測し続ける。また同誌もiPhoneやAndroid搭載端末と連携するクロスプラットフォーム端末になる可能性があると伝えている。Microsoftでは、「Kinect」部門の光工学エンジニアや、デザイナー、データサイエンティストなどがソフトウエアプラットフォームの開発に携わっているという(関連記事:Microsoft、iOSやAndroidと連携するスマートウォッチ開発か)。