写真●M-SOLUTIONSの「Smart at reception」の利用イメージ。スマートフォンのQRコードを端末にかざすだけで受付が完了する
写真●M-SOLUTIONSの「Smart at reception」の利用イメージ。スマートフォンのQRコードを端末にかざすだけで受付が完了する
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 ソフトバンク・テクノロジーグループのソフトウエア開発会社であるM-SOLUTIONSは2014年6月26日、オフィスの受付に設置して受付業務を自動化するiPad用アプリ「Smart at reception(スマート アット レセプション)」をバージョンアップした(関連記事:ソフトバンク・テクノロジー子会社、iPadを活用した受付業務システム)。

 新たに、スケジュール管理・メールサービスの「Microsoft Office 365」「Google Apps」とのID連携機能を追加。訪問を受ける従業員が、来客者や利用する会議室などの情報を把握しやすくした。

 「Smart at reception」は無人化されたオフィス受付で、来客受付をスムーズにするための機能を備える。事前アポイントメントがある場合は、来訪者に電子メールでQRコードを送信。来訪者がプリントアウトして持参したりスマートフォンの画面に表示したりするQRコードを受付のiPadのカメラにかざすと、訪問を受ける担当者全員に来訪通知メールが届く(写真)。訪問記録がデータとして残るため、紙の受付票を記入・保管する手間を無くせる。

 「Microsoft Office 365」「Google Apps」とのID連携機能を使えば、これらに登録したスケジュール・会議室予約情報と、「Smart at reception」の情報を一緒に管理できる。例えば、来訪予定情報を登録すると同時に空き会議室を検索するといった操作が可能になる。

 事前のアポイントメントがない場合はiPadで部署リストなどを表示して、直接内線電話などで連絡を取ることになる。「Smart at reception」の基本料金は月額2万円(税別)から。ID連携を含む一連の処理はiPadとクラウドサーバーで処理する。別途iOS 6以上のiPad/iPad miniが必要。

 M-SOLUTIONSはモバイル・クラウドを軸に、企業向けソフトの製品販売や受託開発を手がける。植草学取締役は「モバイル端末とクラウドの普及で企業のちょっとした困り事を安価なシステムで解決しやすくなった。さまざまな端末やクラウドサービスを組み合わせた開発案件を強化していきたい」と話す。

M-SOLUTIONSの発表資料