日立ソリューションズは2014年5月19日、回帰テストツールの新版「anyWarp Capture/Replay 05-00」を発表、20日に提供を開始した。新版では、Windows 8でも動作するようにした。また、2014年になってからリリースした直前のバージョンからは、テキスト比較ツールなどをバンドル添付していると発表した。

 anyWarp Capture/Replayは、回帰テストツールである(関連記事:日立ソリューションズ、Web負荷テストなどテスト4製品の新版を発表)。回帰テストとは、機能強化などによってアプリケーションに修正/変更を加えた際に、修正/変更前に動作していた機能が正しく動作するかどうかを検証するテストを指す。画面の回帰テストについては、座標位置を利用したテストに加えて、ボタンなどのオブジェクト単位でもテストできる。

 今回の新版では、稼働OSを拡大した。具体的には、Windows 7とWindows Server 2008 R2に加えて、Windows 8でも動作するようにした。製品の価格(税別)は、売り切り型が30万円(年間保守料は4万5000円)、レンタル型が月額1万5000円(保守料を含む)。

テスト結果テキストの比較ツールなどをバンドル添付

 また、これまで発表していなかったが、直前のバージョンからは、CSV比較ツールとライセンス管理ツールをバンドル添付して提供している。

 CSV比較ツールは、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)に対するSQLの実行結果の新旧比較などに利用できる、テキスト値の比較ツールである。これまで目視で行っていた比較作業を機械的にできるようになる。区切り文字(デリミタ)の指定や比較除外列の指定などもできる。

 ライセンス管理ツールは、これまで日立ソリューションズが行っていたライセンスキーの提供と管理を、導入企業で実施できるようにする管理ツールである。保有ライセンス数の範囲内であれば、ライセンスキーの発行や移動を自由に実施できる。同ツールによって、これまで日立ソリューションズと導入企業との間で発生していたやりとりが不要になる。

テスト時の画面キャプチャーツールも新版でWin8.1対応

 anyWarp Capture/Replayの関連ソフトとして、テスト支援ツールの新版「anyWarp Capture/Replay Assist 05-00」も発表した。同ソフトは、回帰テストなどのテスト時に、画面の変化を画像としてキャプチャー保存するソフトである。

 今回の新版では稼働OSを拡大した。具体的には、これまでのWindows 7/8およびWindows Server 2008 R2/2012に加えて、新たにWindows 8.1でも動作するようにした。

 価格(税別)は月額制で、8万5000円(10ライセンス)から。