写真●TISI(シンガポール)の山本学マネージングディレクター(左)と東洋ビジネスエンジニアリングの入交俊行プロダクト事業本部マーケティング本部本部長兼事業企画部長
写真●TISI(シンガポール)の山本学マネージングディレクター(左)と東洋ビジネスエンジニアリングの入交俊行プロダクト事業本部マーケティング本部本部長兼事業企画部長
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 TISと東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2014年5月19日、TISのシンガポール拠点であるTISI(シンガポール)が、B-EN-Gの生産・原価管理パッケージ「MCFrame」を販売・構築するパートナー契約を締結したと発表した(写真)。TISI(シンガポール)は、アジア地域での導入実績が豊富なMCFrameを、タイやインドネシアなどの日系製造業向けに売り込む。2016年までに20社への販売を目指す。

 TISI(シンガポール)は現在、独SAPの中小企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SAP Business One」を主力商品として、ASEAN地域で営業活動を展開している(関連記事1:シンガポールにはASEAN、そして世界の情報が集まる、関連記事2:TISがインドネシアのIT大手グループと提携、30社にSAP導入目指す)。「簡素なERPではカバーできない生産管理業務を、MCFrameで補完する」と、TISI(シンガポール)の山本学マネージングディレクターは話す。既に数社からの引き合いがあり、SAP Business OneとMCFrameのセットで提案しているという。

 B-EN-Gの入交俊行プロダクト事業本部マーケティング本部本部長兼事業企画部長は、「MCFrameの新規受注は4割がアジアを中心とした海外。特にインドネシアでは、6件同時にプロジェクトを進めている」と話す。TISI(シンガポール)はMCFrameを取り扱うことで、日系製造業が求める高度な生産管理への要望に応えつつ、タイやインドネシアで高まるERPの導入ニーズを取り込みたい考えだ。

 一方のB-EN-Gにとっては、「現地でのデリバリーが課題」(入交本部長)だったという。タイやインドネシアに拠点を持つTISI(シンガポール)と組むことで、MCFrameのさらなる拡販を狙う。

 TISI(シンガポール)は、インドネシアで提供するIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)型クラウドサービス「Cloud Berkembang」でMCFrameを稼働させ、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型で提供することも予定する。