TISは2014年4月3日、シンガポール拠点のTISI(シンガポール)がインドネシアのIT大手である「メトロデータ」グループ傘下の「ソルティウス インドネシア(ソルティウス)」と業務提携したことを発表した。現地に進出している日本企業に対して、独SAPの中小企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SAP Business One」などを売り込む。TISはインドネシア現地における大規模なデリバリー体制、ソルティウスは日系企業に対する営業チャネルを獲得する。

 今回の業務提携は、日系企業の現地法人に対するSAP関連ソリューションの導入とマーケティングなどが対象。TISI(シンガポール)のジャカルタ駐在員事務所のメンバーが提案などのフロント業務を担い、実際のシステム導入にあたっては、ソルティウスがSAPの仕入れや構築をサポートする。

 TISI(シンガポール)の山本学マネージングディレクターによると、インドネシアに進出する日系企業の現地法人では、Excelを活用しているケースが多いという(関連記事:シンガポールにはASEAN、そして世界の情報が集まる)。同社はSAP Business Oneを主力製品に営業活動を進めており、今回の提携によってそれを加速させたい考え。2016年までに30社への導入を目指す。

 メトロデータは売上高が約450億円、従業員約2000人を抱えるインドネシアの大手ITベンダー。子会社であるソルティウスはSAP導入のコンサルティングやシステム構築を得意とし、インドネシア国内で50社以上の実績を持つという。