ハンモックは2014年5月15日、統合クライアント管理ソフト群の新版「AssetView Ver.7」(写真)を発表、同日販売を開始した。2014年6月中旬に出荷する。同製品は必要な機能だけを個別に購入できることが特徴。新版では、UIを改善したほか、メールアーカイブ(送信メールの記録)など三つの新機能を追加した。
AssetViewは、クライアント管理ソフト群である(表、関連記事:クライアント管理ソフト「AssetView」に新版、Windowsパッチを任意のタイミングで適用)。クライアント管理の基本機能であるIT資産管理(インベントリー管理)とアプリケーション配布(ソフトウエア配布)に加えて、各種のセキュリティ機能群(デバイス制御、操作ログ管理、URLフィルタリング、ウイルス対策など)をカバーする。これら個々の機能群を個別製品として用意しており、必要な機能だけを選んで購入できるようにしている。
機能 | 製品名 |
---|---|
IT資産管理 | AssetView A |
アプリケーション配布 | AssetView D |
PC操作ログ管理 | AssetView M |
個人情報検索 | AssetView I |
デバイス制御 | AssetView G |
不正PC遮断 | AssetView S |
リモートコンソール | AssetView RC |
Webフィルタリング | AssetView F |
ファイル制御、暗号化 | AssetView K |
ウイルス対策 | AssetView V |
電子メール監視 | AssetView Mail |
スマートデバイス管理 | AssetView MDM |
今回の新版では、新たに三つの新機能(新製品)を用意した。(1)「AssetView Mail」は、送信メールをログとして記録するソフト。メールタイトルやメール本文をキーワードで検索して閲覧でき、添付ファイルの中身も確認できる。(2)「AssetViewアーカイブ」は、メール送信ログやPC操作ログをアーカイブ保存し、検索できるようにするソフトである。(3)「AssetView MDM」は、スマートデバイスを対象としたMDM(モバイルデバイス管理)ソフトである。
新版での機能強化点は、以下の通り。まず、UIを改善して操作性を高めた。IT資産管理の「AssetView A」では、PINGによる死活監視を可能にした。PC操作ログ管理の「AssetView M」では、指定したURLをキーワードにWebアクセスを禁止できるようにした。デバイス制御の「AssetView G」では、ユーザー単位のデバイス制御を可能にしたほか、デバイス制御の影響を受けない特権ユーザーを定義できるようにした。
価格(税別)は、以下の通り。最小構成となる50~99ユーザー時は、1ユーザー1機能当たり1600円~3700円。最大構成となる1万ユーザー以上の時は、1ユーザー1機能当たり750円~1600円。なお、1000~1499ユーザー時は、1ユーザー1機能当たり1150円~2700円。