写真●Barracuda Load Balancer 540の外観
写真●Barracuda Load Balancer 540の外観
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 バラクーダネットワークスジャパンは2014年5月13日、低価格をうたう負荷分散装置のラインアップを拡張し、ミッドレンジクラスの「Barracuda Load Balancer 540」(写真)を発表、同日販売を開始した。今回さらに、新モデル540以上の上位3モデルにおいて、これまでオプション扱いだったWAF(Webアプリケーションファイアウォール)機能を標準で付けた。開発会社は米Barracuda Networks。

 Barracuda Load Balancerは、低価格であることを主な特徴とする負荷分散装置である(関連記事:バラクーダが低価格をうたう負荷分散装置4モデルを出荷)。価格(税別)は、セッション管理機能を持たない最安価モデル「モデル240」(スループットは100Mビット/秒)で36万5000円である。今回発表したモデル540は、フル機能を備えたミッドレンジクラスであり、価格は168万5000円。

 負荷分散装置としての基本機能をひと通り備える。負荷分散アルゴリズムは、標準でラウンドロビン/重み付けラウンドロビン/最小接続数の三つ。Cookieを使用した、画面遷移のセッション維持機能を備える。高速化機能として、SSLアクセラレーター、コンテンツキャッシュ/圧縮、TCPコネクションプーリングを備える。

 今回さらに、これまで上位モデル2製品(640/840)において利用可能だったWAFオプションを、モデル540以上の3製品(540/640/840)の標準機能に含めた。これにより、SQLインジェクションやXSS(クロスサイトスプリプティング)などを防御できるようになった。DLP(データ漏洩防止)機能も備えており、コンテンツのフィルタリングによって、クレジットカード番号やユーザー設定のカスタムパターンを検知できる。

 モデル540の主要スペックは以下の通り。スループットは2Gビット/秒、接続サーバー台数は100台、SSL接続数は6000トランザクション/秒。ハードウエアきょう体は1Uラックマウント型で、幅42.7×高さ4.3×奥行き35.6センチメートル。重さは約5.4キログラム。NIC(ネットワークインタフェースカード)は1000BASE-T×4。