米Appleは現地時間2014年4月22日、モバイルOS「iOS 7」の最新アップデート「iOS 7.1.1」を公開した。「Touch ID」指紋認証機能の精度向上を図ったほか、キーボードの応答性に関する問題や、読み上げ機能「VoiceOver」を有効にしている際のBluetoothキーボード使用時に生じる不具合を解決した。

 Touch IDの精度向上は、先月リリースした「iOS 7.1」でも試みられている(関連記事:Apple、「iOS 7.1」をリリース、SiriやTouch IDなどを改良)。技術系情報サイト「TechRadar」によると、昨年12月以降、Touch IDは時間が経つにつれて精度が落ちるという苦情がユーザーから寄せられていた。

 セキュリティ面では、ネットワーク権限の高い攻撃者がSSL保護されたセッションのデータを取得または変更できてしまう問題や、任意のコード実行を許可する恐れがあるWebKitのメモリー破損の欠陥など、複数の脆弱性を解決した。

 iOS 7.1.1は端末の「設定」メニューの「一般」から「ソフトウェアアップデート」を実行するか、「iTunes」からダウンロードできる。

 またこれとは別に、Appleは、パソコンOS「OS X」のプレリリース版へのアクセスを一般ユーザーにも提供するベータプログラム「OS X Beta Seed Program」を開始した。「OS Xをより良いものにするために、広くフィードバックを集めることが目的」としている。18歳以上でApple IDを登録していれば無料で参加できる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]