写真●iOS 7.1はCarPlayに対応した
写真●iOS 7.1はCarPlayに対応した
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 米Appleは現地時間2014年3月10日、モバイルOSの新版「iOS 7.1」をリリースした。対応機種はiOS 7を標準搭載している「iPhone 5s」「同5c」のほか、「iPhone 4」以降、「iPad 2」以降と「iPad mini」、「iPod touch」(第5世代)。それぞれの端末の設定アプリ内「一般」からアップデートできる。

 新版では、ホーム画面がクラッシュする問題を修正するなど安定性を向上させたほか、電話の着信画面や電源オフ画面などユーザーインタフェース(UI)のデザインを一部変更した。Touch ID指紋認証機能の精度も高めている。

 また音声アシスタント機能「Siri」では、ユーザーが話し終わるタイミングを自動認識するこれまでの方式のほか、ホームボタンを長押ししながら話し、ボタンを離して話し終わりをSiriに認識させる手動方式も加わった。Siriでは、中国語(北京語)、英国英語、オーストラリア英語、そして日本語の音声を改良しており、より自然な発音で答えるようになった。日本語では新たに男性の声を追加、従来の女性の声も聞きやすくなった。

 このほか、カレンダー表示オプションの追加、アクセシビリティのオプション適用範囲の拡大、iPhone 5sでHDRを自動オンにするカメラ設定の追加といった改良も施している。 iOS 7の公開と同時に2013年9月から米国で始めたインターネットラジオサービス「iTunes Radio」では、再生中の画面をタップしてアルバムを購入する機能などを追加した。

 またAppleは、2014年3月にiPhoneと連携する車載統合システム「CarPlay」を発表しているが、iOS 7.1はこのCarPlayに対応した(写真)。2014年に発売されるCarPlay対応車種とiPhone 5s、同5c、同5をLightningケーブルでつなぐと、ハンドル上のボタンを押してSiriを起動したり、車載ディスプレイをタッチしたりして、電話、ルート案内、音楽再生などが利用できるようになる(関連記事:Apple、iPhoneと連携する車載システム「CarPlay」を正式発表)。

[Appleの「iOS 7.1」サイト]