写真1●開発中の腕時計型のウェアラブル端末を披露するビッグローブの古関義幸社長
写真1●開発中の腕時計型のウェアラブル端末を披露するビッグローブの古関義幸社長
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写真2●2014年7月に開始予定の音声通話対応のスマートフォン向けサービス
写真2●2014年7月に開始予定の音声通話対応のスマートフォン向けサービス
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 ビッグローブは2014年4月8日、事業方針説明会を開催した。この説明会は、社名から「NEC」が外れてから初めての記者会見となる(関連記事)。登壇した古関義幸社長は、「ただ単に格安SIMを提供する事業者ではなく、デバイスも提供し、お客様の心と心をつなぐような、チャレンジできる会社を目指したい」と意気込みを語った(写真1)。

 古関社長は、ビッグローブがNECグループから外れた影響について、「社名から『NEC』が外れただけで、何も変わらない」と説明。「3~5年後には、上場したいと考えている」と、上場の意欲を見せた(同)。

 会見では、音声通話対応のスマートフォン向けサービスを2014年7月から開始する計画であると発表(写真2)。現在、同社は「050」番号を使える通話アプリを用意したスマートフォン「ほぼスマホ」を提供している。

 この音声通話対応のスマートフォン向けサービスをオプションとして追加すれば、今後はほぼスマホでは使えない「090」などの番号を利用できるようになるという。MNP(番号ポータビリティ制度)にも対応しており、現在使っている携帯電話の番号が引き継げるようになる。価格は未定。

 また、古関社長は、現在腕時計型のウェアラブル端末を開発中であることを発表。「今はまだハードウエアにOSが載った段階で、これからサービスを乗せていく。製品化のめどは立っていないが、要望が強ければ年内くらいにリリースしたい」と話した(古関社長)。