図●登録ユーザー数の推移。LINEの報道資料より
図●登録ユーザー数の推移。LINEの報道資料より
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 LINEは2014年4月2日、同社の無料通話・チャットアプリ「LINE」の登録ユーザー数が4月1日に全世界で4億人を突破したと発表した()。2013年11月25日に3億人を突破しており、約4カ月で登録ユーザーを1億人積み増したことになる(関連記事:LINEの登録ユーザーが3億人突破、2014年中に5億人目指す)。

 3億ユーザー突破後、北米や欧州でもユーザーの登録が拡大しているといい、全世界で1日あたり最大170万人の新規登録を記録。米国やメキシコ、韓国、マレーシアでも1000万ユーザーを突破した。またこうしたユーザー増に伴い、LINEでのコミュニケーション量も増加。全世界で1日当たりのトーク(チャット)の送受信数は100億件、同スタンプ送受信数は18億件、同通話回数も1200万件以上になっているという。

 3億から4億ユーザーに至る過程で、同社は新サービスなども発表している。2月26日にはLINEアプリからLINEアプリが入っていないスマートフォンや携帯電話・固定電話に電話を発信できる「LINE 電話」を発表。3月17日に、日本、米国、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピン、コロンビア、ペルーでサービスを開始した(関連記事:LINEが3大新サービス発表、API提供で企業向け販促システムに本腰、関連記事:LINE、一般固定・携帯電話宛の通話サービス「LINE電話」を提供開始)。

 こうしたサービスの追加やプラットフォーム展開の強化を図る背景には、無料通話・チャットアプリの競争激化がある。LINEは日本では5000万登録ユーザーと圧倒的なシェアを獲得しているものの、欧州や南米では米Facebookが買収した「WhatsApp」が現状は有力だ。また、楽天も世界193カ国・地域でサービスを展開するキプロスのViber Mediaを買収している(関連記事:FacebookはWhatsAppの「何を」買うのか、1ユーザーの獲得費用は楽天Viber買収の10倍)。

 こうした競争環境下で、引き続きLINEは年内5億ユーザー獲得を目指す。