米Facebookによる米WhatsApp買収は、世界のICT業界を驚かせた(関連記事)。この買収の意味について、筆者はプラットフォームに対する考え方の中に本質があるのではないかと感じている。
WhatsAppはユーザーが日々100万以上増えている
WhatsAppは、分かりやすく説明すれば現在国内のみならず全世界で3億以上のユーザーを抱える無料通話・メッセージアプリ「LINE」(関連記事:LINEの登録ユーザーが3億人突破、2014年中に5億人目指す)の欧米版である。WhatsAppは現在もユーザー数が日々100万以上増えているプラットフォームであり、世界的には「メッセージアプリといえばWhatsApp」だ(図1)。
WhatsAppについては、過去にも買収の噂はあった。2012年にはFacebookが、2013年には米Googleが10億ドル規模で買収するのではないかと報じられていた。だが、今回の買収額は実に約160億ドル、日本円にして約1兆9400億円にも上る金額だった。