2014年3月25日から26日まで、東京ミッドタウンホールで開催されているウエアラブルデバイスのカンファレンスおよび展示会「Wearable Tech Expo in Tokyo 2014」では(関連記事)、リクルートテクノロジーズや朝日新聞社メディアラボ、博報堂DYグループなど一見ウエアラブル機器とは無関係とも思える企業の展示も見られる。

 リクルートテクノロジーズは、自社開発したリストバンド型のウエアラブルデバイスを展示・デモ(写真1)。電話やメッセージの着信、SNSなどでつながっている知り合いとのすれ違い、スマートフォンの置き忘れを光で知らせるといった「アテンションデバイス」としての機能に絞った。また同機能を持ったリストバンドを若い女性向けにデザインしたプロトタイプの「Lily」も展示した(写真2)。

写真1●リクルートテクノロジーズのリストバンド型ウエアラブルデバイスのデモ
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写真2●リクルートテクノロジーズのリストバンド型ウエアラブルデバイスのプロトタイプ
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 リクルートテクノロジーズは、リクルートグループの各事業に対して、IT・ネットマーケティング関連技術を開発・提供する役割を担う企業である。同社がウエアラブルデバイスを研究・開発する意義について、同社ITソリューション2部 アドバンスドテクノロジーラボの櫻井一貴氏は、ビッグデータという言葉がなかった時代から、いち早く同社がHadoopを研究し、現在同社の事業に生かしているといった例を挙げ、「(ウエアラブルデバイスも)今すぐ事業で使うわけではないが、将来あり得る選択肢として、今から研究・開発に取り組んでいる」と述べる。同社グループが展開する媒体とともに、こうしたウエアラブルデバイスを配るといった案も出ているという。