米Mozillaは2014年3月20日(現地時間)、WindowsやAndroidなどのOSに対応するWebブラウザー「Firefox」の最新ベータ版「Firefox 29 beta」を公開した。MozillaのWebサイトからダウンロードできる。正式版のリリースは4月29日(同)を予定している。
大きな特徴は、独自の「Firefoxアカウント」を新たに採用したこと(画面1)。電子メールアドレスとパスワードでログインすると、Firefoxで開いているタブや設定などのデータを異なるパソコン/スマートフォン/タブレット間で、自動的に同期する。同期するデータはエンド・トゥ・エンドで暗号化し、第三者に漏れないように配慮している。
同様の仕組みは、「Google Chrome」など他社のWebブラウザーではすでに提供されている。Mozillaは、これまで「Firefox Syncアカウント」で同期機能を提供していた。しかし今後は、Mozillaが提供するさまざまなソフトウエア製品で、横断的に使えるアカウントとして位置づける。Mozillaが開発している、スマートフォン用OS「Firefox OS」(関連記事1、関連記事2)との連携も図る。
Firefox 29では、ユーザーインタフェースも一新し、曲線を主体としたデザインを採用した。使用中のタブを分かりやすく表示し、直感的に切り換えやすいように工夫している。操作メニューは、ウィンドウ右手にポップアップするアイコンに集中させている(画面2)。