アシストは2014年3月6日、中小企業向けのデータベース専用機「Oracle Database Appliance」(ODA)のオプションサービスとして、既存データベースからODAにデータを移行するソフトを1カ月単位でスポット的に利用できるサービス「超高速データ移行オプション for Oracle Database Appliance」を発表した。サービス価格(税別)は、4コアの場合で月額38万円から。

 ODAとは、中小企業の用途に合わせて必要なハード/ソフトを組み合わせた、データベースサーバー専用機である。米オラクルのPCサーバー機2台と共有ストレージ、Oracle Linux、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)のOracle Database 11g Release2、高可用性クラスターソフトや運用管理ソフトなどを組み合わせている。アシストによる価格は、ODA X3-2が655万円。

 今回発表したオプションサービスは、既存のDBMSからODAにデータを移行するソフトを、データ移行のタイミングでスポット的に1カ月単位で使用できるようにしたもの。データ移行ソフトを購入する必要がなくなるため、データ移行にかかる費用を抑えられる。データ移行ソフトとしては、米Syncsortの「Syncsort DMExpress」を利用する(関連記事:アシスト、大量データ時の処理性能を高めたデータ加工/集計ソフト)。

 データ移行ソフトとして利用するSyncsort DMExpressの特徴は、データ加工のための中間データベースが不要なことと、高速にデータを移行できることである。アシストでの実績として、Javaによるデータ加工プログラムと比較して、処理性能は4倍、開発生産性は5倍であるという。

 なお、今回のサービスはSyncsort DMExpressをスポット利用するためのものだが、データ移行後も定型バッチとしてデータ移行を継続したい場合には、移行先DBMSをODAに固定することで通常のSyncsort DMExpressよりもライセンス価格を低く抑えたエディション「Batch Turbo Option for Oracle Database Appliance」を利用できる(関連記事:アシスト、中小向けDB専用機の集計バッチを簡単に高速化するソフトを出荷)。