写真1●流通BMS対応Web-EDIテンプレートを適用したACMS WebFramerのWeb画面
写真1●流通BMS対応Web-EDIテンプレートを適用したACMS WebFramerのWeb画面
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写真2●流通BMS対応Web-EDIテンプレートの概要図(出典:データ・アプリケーション)
写真2●流通BMS対応Web-EDIテンプレートの概要図(出典:データ・アプリケーション)
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 データ・アプリケーションは2014年3月4日、EDIプロトコルを使うことなくWebブラウザー画面だけで流通業の受発注処理を行えるようにするソフトウエア製品「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」(写真1)を発表した。ITシステムの導入が難しい小規模企業とも取引できるようになる。Web-EDIソフト「ACMS WebFramer」向けのテンプレートオプションとして、2014年5月下旬の出荷を予定する。

 今回発表したテンプレートは、流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)に準拠した受発注処理を、Webブラウザー画面を介して可能にするためのソフトである。EDIのクライアントソフトやサーバーソフトを導入できず、Webブラウザーしか使えない小規模な企業との間でも、受発注データのやり取りが可能になる。これにより、ファクスなどの既存の受発注手段を代替する。

 前提として、二つのソフト製品が必要になる(写真2)。一つは、EDIサーバーソフトの「ACMS B2B」または「ACMS E2X」である(関連記事:DAL、SFTPクライアント機能を追加したEDIソフト新版「ACMS 4.0」を発表)。もう一つは、ACMS B2B/E2Xと組み合わせて動作する、Web-EDIソフトのACMS WebFramerである。

流通BMSメッセージを入力するためのWeb-EDI画面を実現

 ACMS B2B/E2XのようなEDIサーバーは、流通BMSでよく使われるEDIプロトコルとして、「ebXML MS」「EDIINT AS2」「JX手順」などを搭載している。これらのプロトコルはWebサービス(Web API)の形で利用できるが、EDIに参加するためには、EDIプロトコルを使ってメッセージをやり取りするEDIサーバーやEDIクライアントを用意しなければならなかった。