写真●ACMS E2X 4.0の管理画面(SFTPの設定)
写真●ACMS E2X 4.0の管理画面(SFTPの設定)
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 データ・アプリケーション(DAL)は2013年5月23日、EDI(電子データ交換)ソフトの新版「ACMS 4.0」を発表した。5月31日に販売/出荷を開始する。新版では受発注データの転送手段を増やし、新たにSFTPクライアント機能を搭載した。さらに、内部統制を目的とした強化としてACMS運用者の操作履歴を記録できるようにした。

 ACMSは、Javaで開発されたEDIソフトである(関連記事:DAL、ホスト名一括変更でBCP対策を強化したEDIサーバー)。流通業の受発注データなどを、業界標準のプロトコルでやり取りすることができる。EDIプロトコルとしては、「ebXML MS」「EDIINT AS2」「JX手順」などの最新手順や、「全銀協手順」「全銀TCP/IP手順」「取引先データ交換標準通信制御手順」(JCA手順)などのレガシー手順を利用できる。

 ebXML MS 3.0(クライアントおよびサーバー)やJX手順(サーバー)など、クライアントから必要に応じてサーバー(ACMS)にアクセスしてデータを取得するプル型のEDIプロトコルに注力している。これらのクライアント機能を使えばサーバー機能を常時立ち上げておく必要がないため、小規模な卸会社やサプライヤーでもEDIに参加しやすくなる。

 新版では、データの転送手段を増やし、新たにSFTPのクライアント機能を搭載した。これにより、外部のSFTPサーバーにアクセスしてデータをアップロードしたりダンロードしたりできるようになった。新版ではまた、内部統制を目的とした機能強化として、ACMSの管理画面へのログインからログアウトまでの全ての操作/画面遷移を履歴として記録できるようにした。

 価格(税別)は、企業間EDIに特化した標準版「ACMS B2B 4.0」が100万円から。企業間EDIに加えて社内システム連携(EAI)機能を追加した上位版「ACMS E2X 4.0」が150万円から。