日立ソリューションズは2014年2月14日、業務システムが出力する帳票データを、印刷することなく電子化されたままで活用できるようにするサーバーソフト「活文 ReportMission」の新版を発表した。3月10日に販売を開始し、5月16日から提供開始する。新版では、オプション使用時に利用できるWeb画面をiOS(iPhone/iPad)に最適化し、iOSから利用しやすくした。価格(税別)は、同時接続10クライアントの最小構成で160万円、Web画面を使うための「WEBオプション」は50万円から。

 活文 ReportMissionは、帳票データを印刷することなく電子データのまま活用できるようにするサーバーソフトである(関連記事:日立ソリューションズが電子帳票システムに新版、夜間バッチ登録を可能に)。業務システムが出力する帳票データを自動的に分類して保管し、自動廃棄や世代管理も行う。これに対してエンドユーザーは、専用クライアント(Windows上で動作)やWebブラウザー画面から帳票データを検索し、印刷と同じイメージで閲覧する。帳票の記載内容をCSVで出力したり、抽出したデータをExcelなどにコピー&ペーストする使い方も可能である。

 代表的な帳票形式に沿った帳票を登録できる。具体的には、下記の帳票作成ソフトが出力した帳票を登録できる。ウイングアークの「SVF(Super Visual Formade)」、日立製作所の「uCosminexus EUR」、日立製作所の「Prinfina MANAGER RX1000」、ビーエスピーの「FormHelper&DURL」---である。活文 ReportMissionは、これらが出力した帳票データを、指定したスケジュールに則って取り込み、独自フォーマットに変換した後に登録する。

 活文 ReportMissionは独自プロトコルによるC/S(クライアント・サーバー)型のソフトだが、オプションを適用するとWebブラウザーから帳票を検索/閲覧できる。このオプションは、Web画面と独自のC/Sプロトコルを相互に変換する中継サーバーモジュールである。今回の新版では、このWeb画面オプションを強化し、Web画面をiOS(iPhone/iPad)のWebブラウザーに最適化した。従来版では、iOSからアクセスした際にWeb画面が崩れることがあったという。