写真1●PAN Cloud Director 2.1の画面
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写真2●PAN Cloud Director 2.1の概要図(出典:イージェネラ)
写真2●PAN Cloud Director 2.1の概要図(出典:イージェネラ)
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 イージェネラは2014年2月14日、サーバー資源をユーザー部門自らセルフサービス型で調達できるようにするクラウド運用ポータルソフトの新製品「PAN Cloud Director 2.1」(写真1)を発表、同日販売を開始した。調達可能なサーバー資源として、物理サーバー、仮想サーバー、IaaSを混在させて利用できる。開発会社は、米Egenera。

 PAN Cloud Directorは、必要なサーバー資源をセルフサービス型で調達できるようにするクラウド運用ソフトである。調達するサーバーの設定を用途ごとにサービスカタログとして登録しておき、カタログメニューの単位でユーザー部門にサーバー資源を割り当てる。課金情報(時間単位および月単位)の出力機能も備えており、請求書の作成や経理システムへの定期的な情報入力も可能である。

 最大の特徴は、調達元のサーバー資源として、仮想サーバーだけでなく、物理サーバーとIaaSを利用できること(写真2)。物理サーバーとしてはリソース管理ソフト「PAN Manager」配下の物理サーバー、仮想サーバーとしてはハイパーバイザーのVMware ESXiとHyper-V、IaaSとしてはAmazon EC2が混在したリソースプールから、任意のサーバー資源を調達できる。

 PAN Cloud Director単体で、仮想サーバー(ハイパーバイザーとAmazon EC2)を調達できる。また、Amazon EC2の利用料金を反映した課金が可能である。一方、PAN Cloud Directorから物理サーバーを動的に調達するには、リソース管理ソフトのPAN Manager 7.6と、I/O仮想化機構を備えたブレードサーバーが必要になる。

 ちなみにPAN Managerは、物理サーバーが備えるI/O仮想化機構を利用して、物理サーバーでありながら、あたかも仮想サーバーであるかのように動的にサーバー資源を調達できるようにするソフトである(関連記事:リソース管理「PAN Manager」新版を4社向けに提供、4社混在で利用可能に)。現状ではサーバーベンダー製のブレードサーバー環境に限って利用できるが、今後は汎用のラックマウント型サーバーも利用できるようになる予定。