写真●ログ監視向けアプライアンスの外観
写真●ログ監視向けアプライアンスの外観
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 コムスクエアは2014年2月5日、サーバー機のログをエージェントレスで監視する小型のアプライアンス機器「ログ監視向けアプライアンス」(写真)を発表、同日販売を開始した。同製品は、監視ソフト「パトロールクラリス」の機能の一部を小型サーバー機にインストールして特定用途向けとした監視アプライアンス「ポケットパトロールクラリスシリーズ」の第2弾となる。

 ログ監視向けアプライアンスは、サーバー機のログ監視に特化したシステム監視サーバー機である。ベースとなった監視ソフト「パトロールクラリス」が備える全60種類の監視項目のうち、ログ関連の6個の監視項目に特化して提供する。つまり、(1)Pingによる死活監視、(2)ログファイルのサイズの増加状況の監視、(3)テキストログのキーワード監視、(4)正規表現を用いたテキストログの監視、(5)Windowsイベントログのキーワード監視、(6)正規表現を用いたWindowsイベントログの監視、---である。

 ログ監視の方法はエージェントレスであり、監視対象のサーバー機に対して能動的にログデータを取得しにいく。汎用のテキストログであれば、Telnet/sshによるリモートログインを介して、WindowsイベントログであればNetBIOSやmicrosoft-ds(Microsoft Directory Service)などを介して取得する。なお、監視対象のログはサーバー上に存在している必要がある。SyslogサーバーとしてSyslogデータを受信する使い方はできない。

 今回のログ監視向けアプライアンスは、特定用途の監視項目に絞ってアプライアンス化した製品「ポケットパトロールクラリスシリーズ」としては、第2弾に当たる。第1弾の「ウェブ監視向けアプライアンス」は、URLの監視やWebコンテンツの改ざんの監視などの機能を提供するアプライアンスである。今後の予定としては、第3弾として、サーバー仮想化ソフトのVMware ESXiを監視する製品を出荷する。

 価格(税別)は、アプライアンスのポケットパトロールクラリスシリーズで共通であり、初期導入費用(ハードウエア費用)が20万円、ランニングコストが年額24万円である。

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