写真●スマートセキュリティSuiteの概要(出典:アシスト)
写真●スマートセキュリティSuiteの概要(出典:アシスト)
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 アシストは2014年2月6日、Windows 8タブレット端末を企業で安全に使うためのセキュリティソフトを組み合わせたソフトウエアパッケージ「スマートセキュリティSuite」(写真)を発表、同日販売を開始した。オプティムのMDMソフト「Optimal Biz for Mobile」と、日立ソリューションズのファイル暗号化ソフト「秘文シリーズ」(2製品)をセットにして、マニュアルや設定ガイドとともにキット化した。価格(税別)は端末1台当たり9800円で、ソフトウエアライセンスをそれぞれ別に購入した場合よりも約30%安いという。

 スマートセキュリティSuiteが含むソフトウエアは、(1)Optimal Biz for Mobile、(2)秘文Cloud Data Protection、(3)秘文AE SmartDevice Extension、---の三つである。これらのほかに、アシストが作成したオリジナルマニュアル、設定ガイド、推奨パラメーターシートをキット化している。これにより、データ暗号化やアプリケーションの利用制限といった情報漏えい対策がとれる。対象となるタブレットOSは、Windows 8(2014年3月からWindows 8.1も対象にする)。

MDMとファイル暗号化をセット化

 Optimal Biz for Mobileは、MDMソフトである(関連記事:オプティム、MDMソフトの新版で一括設定/配信のメンテナンス性を強化)。端末にインストールしているソフトウエア情報の収集、特定アプリケーションの利用禁止、デバイス紛失時のリモートワイプ、URLフィルタリング、ウイルス対策、デジタル証明書によるVPN接続などの機能を備える。

 秘文Cloud Data Protectionは、SkyDriveやDropboxなどのファイル同期型オンラインストレージに保存するファイルを自動的に暗号化するソフトである(関連記事:日立ソリューションズ、Dropboxなどファイル同期サービス向けの暗号化ソフト)。秘文のフォルダーにファイルを生成(コピー/保存)したタイミングで、ファイルが自動的に暗号化される。秘文はここで、暗号化済みのファイルを、オンラインストレージの同期フォルダーに自動的に移動する。

 秘文AE SmartDevice Extensionは、Windows 8タブレット端末向けに、ファイルの暗号化機能と無線LANアクセスポイントのアクセス制御機能を提供するソフトである。ファイルの暗号化では、端末の内蔵ドライブやUSBメモリー/microSDカードなどに書き込むデータをすべて暗号化する。個々のファイル/フォルダーは、パスワードで復号できる。無線LANアクセスポイントのアクセス制御では、管理者が許可したアクセスポイント(SSID)だけを表示する。