写真●Knowledge Explorerを組みあわせたBOMソフトの画面
写真●Knowledge Explorerを組みあわせたBOMソフトの画面
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 図研は2014年1月31日、製造業による部品設計に特化したナレッジ共有システム「Knowledge Explorer」(写真)を発表、同日提供を開始した。全文検索ソフトをBOM(部品表)ソフトと連携させて、当該部品を利用する際の注意事項といった、部品に関連したナレッジ情報を動的にプッシュ表示できるようにした。価格(税別)は1000万円。

 Knowledge Explorerは、同社のBOMソフトの画面上に当該部品の関連文書を動的に表示するソフト。全文検索エンジンとして、住友電工情報システムの「QuickSolution」を使っている(関連記事:住友電工情報システム、全文検索ソフトをエスクプローラ風UIに刷新)。検索エンジンとBOMソフトを連携させ、部品関連情報の検索/表示に特化したナレッジ検索システムとして製品化した。

 事前に、個々の部品ごとに検索条件を設定しておく必要がある。例えば、検索対象のディレクトリー、検索キーワード(例、「剛性不足&事故&事例」)、過去の参照頻度(例、設計部門で30日以内に100回以上閲覧されているもの)---などの条件を設定しておく。これにより、該当部品に関連したBOM操作を行おうとした際に、適切なナレッジ(該当部品が関係した剛性不足による製品故障事例など)を、BOM画面上にプッシュ表示できるようになる。

 Knowledge Explorerと組み合わせるBOMソフトは、同社の「visual BOM」または「BOM Producer」。一方、検索対象となるナレッジ文書のフォーマット(QuickSolutionの検索対象フォーマット)は、Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)、PDF、HTMLなど。なお、2014年2月末には、これらの文書を自動的に分析して、過去の「不具合件数」や「故障件数」をグラフで可視化する機能を提供する予定である。