写真●QuickSolution Ver.9.0の画面
写真●QuickSolution Ver.9.0の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 住友電工情報システムは2014年1月10日、企業向け全文検索エンジンソフトの新版「QuickSolution Ver.9.0」(写真)を発表、同日販売を開始した。2014年1月31日に出荷する。新版では、ユーザーインタフェースの刷新によって操作性を高めたほか、ファイルサーバー検索時のアクセス権限チェックを高速化した。

 QuickSolutionは、Web型で動作する全文検索ソフト(関連記事:住友電工情報システム、文書タイトルを類推して検索結果に表示する検索エンジン)。Webブラウザーから、ファイルサーバー、グループウエア、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)などを横断的に検索できる。キーワードによる完全一致検索のほか、自然文を用いたあいまい検索が可能。

 新版では、操作性を高めた。まず、ユーザーインタフェースを刷新した。新版ではWindowsエクスプローラのような操作性を実現したとしている。例えば、フォルダツリー表示、検索結果のソートとフィルタリング、検索結果の表示形式の切り替え---などが可能。ユーザーごとの検索履歴をワンクリックで呼び出して再検索できる機能も追加した。さらに、サムネイルを従来比で大きく表示するようにした。

 ファイルサーバー検索については、データ構造や内部処理の見直し(Active Directoryに基づく参照権限チェックを含む)により、参照可能なファイルを抽出して検索結果に表示するまでの処理時間を短縮した。これにより、アクセス権限を設定した大規模ファイルサーバーの検索速度が向上した。さらに、セキュリティーを強化し、個々のファイル単位の参照権限によるアクセス制御に加えて、上位階層のフォルダーの参照権限もチェックできるようにした。

 価格(税別)は、基本機能に絞った「DBモデル」が80万~600万円、フル機能版の「FSモデル」が120万~900万円。DBモデルとFSモデルの違いは、リアルタイム検索(検索インデックスを夜間バッチではなくリアルタイムに更新)の有無と、アクセス権限の継承(ファイルサーバーやグループウエア、Active Directoryなどで管理している権限の継承)である。