写真●QuickSolution Ver.8.3の画面(文書の内容から類推して抽出したタイトルとして「育児休業規定」や「RFID製品の実演に関する諸注意・諸手続き」などが表示されている)
写真●QuickSolution Ver.8.3の画面(文書の内容から類推して抽出したタイトルとして「育児休業規定」や「RFID製品の実演に関する諸注意・諸手続き」などが表示されている)
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 住友電工情報システムは2013年8月1日、企業向け全文検索エンジンソフトの新版「QuickSolution Ver.8.3」(写真)を発表、同日販売を開始した。新版では、検索結果の一覧に、文書ファイルの内容から類推したタイトルを表示できるようにした。これにより、欲しい情報を見つけやすくなった。

 Web型で動作する全文検索ソフトである(関連記事:住友電工情報システム、検索対象の専門家を表示する全文検索エンジン)。Webブラウザーから、ファイルサーバー、グループウエア、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)などを横断的に検索できる。キーワードによる完全一致検索のほか、自然文を用いたあいまい検索が可能である。

 新版では、文書ファイル(Word/Excel/PowerPoint/PDF)のタイトルを本文内容から類推して抽出し、検索結果に表示できるようにした。これにより、日付と通し番号の組み合わせのように似通ったファイル名を付けざるを得ない状況でも、抽出したタイトルを見れば欲しい情報を比較的簡単に見つけられるようになった。

1ページ目の文字の大きさや位置からタイトルを類推

 文書からタイトルを類推する材料は、1ページ目の先頭付近にあることや、文字が他よりも大きいこと、など。こうした、いくつかのルールを適用して何らかの文字列を抽出する。なお、同機能は検索対象ごとにON/OFFが可能であり、タイトルを類推/抽出する必要がないケースは抽出せずに運用できる。

 新版ではまた、管理者向けにアクセス制御の設定画面を改善した。検索対象や検索ユーザーの情報が大量に存在する場合であっても、これを絞り込み検索できるようにした。これにより、アクセス制御の設定がより簡単に行えるようになった。

 価格(税別)は、基本機能に絞った「DBモデル」が80万~600万円、フル機能版の「FSモデル」が120万~900万円。DBモデルとFSモデルの違いは、リアルタイム検索(検索インデックスを夜間バッチではなくリアルタイムに更新)の有無と、アクセス権限の継承(ファイルサーバーやグループウエア、Active Directoryなどで管理している権限の継承)である。

■変更履歴
写真を追加しました。 [2013/08/02 17:00]