写真●HP ElitePadリテールドックを接続したモバイルPOSシステムの外観
写真●HP ElitePadリテールドックを接続したモバイルPOSシステムの外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2014年1月30日、Windows 8タブレットを採用したPOS端末システム「HP MX 10リテールモバイルソリューション」を強化し、新たに、既存のPOS周辺機器を接続するためのドッキングステーション「HP ElitePadリテールドック」(写真)を発表、同日販売を開始した。これを介してレシートプリンターやキャッシュドロアーなどを接続すれば、固定型のPOS端末として運用できるようになる。

 HP MX 10はこれまで、Windows 8タブレット「HP ElitePad 900」と、同タブレットをモバイルPOS端末として利用できるようにする専用ケース「HP ElitePadリテールジャケット」---の二つの要素で成り立っていた。この専用ケースは、タブレットPCを覆うジャケット型のケースに、バーコードスキャナーと磁気カードリーダーを内蔵させたものである(関連記事:日本HP、Windowsタブレットを利用したモバイルPOS端末を発表)。

 今回、Windows 8タブレットと専用ケースを前提に、これらに対してさらに既存のPOS周辺機器群を接続できるようにする仕掛けを用意した。周辺機器を接続できるようにするドッキングステーションである。これを使えばレシートプリンターやキャッシュドロアーなどのPOS周辺機器を接続できるため、フル機能で据置型のPOS端末として利用できるようになる。

 POS周辺機器を接続するためのインタフェースは、シリアルポート×4個(5V/12V)、電源を供給可能なUSBポート×3個(24V×1、12V×2)、USBポート×4個。外部ディスプレイ接続用ポートは、HDMIポート×1およびVGAポート×1。ネットワーク接続ポートはRJ-45×1個。外形寸法は、幅265×奥行き224.2×高さ337.22ミリメートル、重さは約3キログラム。

 価格(5%税込み)は、今回追加したドッキングステーションのHP ElitePadリテールドックが3万9900円。Windows 8タブレットのHP ElitePad 900は6万9300円から。HP ElitePadリテールジャケットは、5万4600円(バッテリー付きで6万4050円)。