写真●FutureNet RA-1200の外観
写真●FutureNet RA-1200の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 センチュリー・システムズは2014年1月30日、RADIUSサーバー機「FutureNet RAシリーズ」(2モデル、写真)のファームウエアを更新し、新たにRADIUSプロキシー機能を搭載した。新ファームウエアは1月31日から提供する。同社は、新機能のメリットの一つとして、主に教育機関が参加している無線LANローミング規格である「eduroam」を利用できるようになる点をアピールしている。

 FutureNet RAは、IEEE802.1xで使うRADIUSサーバー機能と、認証用のデジタル証明書を発行する機能(プライベートCA機能)を兼ね備えた認証サーバー製品(関連記事:センチュリー、値を下げてスペックを高めたRADIUSサーバー新機種を発表)。ユーザー情報は、自前のデータベースのほか、外部のLDAPを利用できる。

 今回、ファームウエアを更新し、RADIUSプロキシー機能を追加した。これにより、RADIUSクライアント(ネットワーク機器など)からの問い合わせに対して、ユーザーIDがFutureNet RAのデータベース(またはLDAP)に登録されている場合は自ら回答し、登録されていない場合は外部のRADIUSサーバーに代理で問い合わせる使い方ができるようになった。

 RADIUSプロキシーの用途の一つとして同社が想定/アピールするのが、無線LANのローミング規格であるeduroamの認証サーバーとしての使い方である。eduroamは2014年1月現在、大学などの教育機関を中心に国内59機関、世界約70カ国が参加している。eduroamに参加している機関のIDさえあれば、eduroam参加機関のアクセスポイントを利用できる。

 FutureNet RAの価格は、上位モデルの「FutureNet RA-1200」が190万円(税別)。下位モデルの「FutureNet RA-730」はオープン価格だが、実勢価格は36万円程度。いずれのモデルもユーザー数によらずに利用できる。