FutureNet RA-1200の外観
FutureNet RA-1200の外観
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 センチュリー・システムズは2011年11月21日、RADIUSサーバー機能とデジタル証明書発行機能を備えた認証アプライアンスの新版「FutureNet RA-1200」を発表した。12月下旬に出荷する。新版では、価格を10万円下げるとともにハードウエア仕様を高めた。価格は199万5000円(税込)。

 FutureNet RA-1200は、ユーザー認証サーバー機能を提供する1Uラックマウント型のアプライアンス。IEEE802.1xで使うRADIUSサーバー機能を提供する。ユーザー情報は、独自方式によって自前で5万人まで管理できるほか、外部のLDAPサーバーを利用できる。

 機能面での特徴は、プライベートCA(認証局)機能を備えること。PKI(公開鍵暗号基盤)に基づくデジタル証明書を容易に発行・運用できる。ユーザー認証手段にデジタル証明書を使う場合、FutureNet RAだけで証明書の発行機能と認証機能を提供できる。

 ライセンス面での特徴は、ユーザー数によらずに利用できること。数百人でも数万人でも、同一料金で利用できる。また、保守契約は必須ではなく任意であり、保守契約を交わしていなくてもソフトウエアのバージョンアップができる。同社によれば、ユーザー数を問わず、保守契約が必須でない製品は珍しいという。

 今回のFutureNet RA-1200は、従来製品「FutureNet RA-1100」の後継機に当たる。向上させたハードウエア仕様としては、具体的には、これまでオプションだったログ保存用のハードディスクを標準装備としたほか、電源を2重化した。また12月の出荷日までには、CPU性能を向上させるかも知れないとしている。