ネットアイキューは2014年1月22日、障害時対応などのIT運用プロセスを自動化するソフトの新版「NetIQ Aegis 3.1」を出荷した。新版では、性能を高めて大量のイベントを高速に処理できるようにしたほか、署名メールによる遠隔操作を可能にするなど、いくつかの機能強化を図った。価格は、250万円(税別)から。

 NetIQ Aegisは、手順書通りにIT運用プロセスを自動実行する“ランブックオートメーション”ソフト(関連記事:NetIQ、システム連携を強化したランブック自動化ソフトの新版を出荷)。スケジュール通りにジョブを実行できるほか、システム障害などのイベントの発生をトリガーに、復旧処理プログラムの実行や担当者間の認証ワークフローといったITプロセスを、自動的に実行できる。

 トリガーの発生を知る手段は大きく二つある。一つは、NetIQ Aegisから他システムに接続し、監視データを取得するもの。もう一つは、NetIQ Aegisあてにメールを出して、トリガーの発生を通知するというもの。さらに、外部プログラムからNetIQ Aegisを制御するためのコマンドラインプログラムも用意している。

 今回の新版では、エンジンとデータベースを改良することで、従来版と比べて大量のイベントを高速に処理できるようにした。

 その他の機能強化として、メールを介したNetIQ Aegisの遠隔操作(ワークフロー設定の更新など)に際して、Exchange Serverの署名メールを使えるようにした。また、ワークフローデザイナー画面からワークフローの構成要素を検索し、これをハイライト表示できるようにした。