写真1●NetIQ Aegis 2.3の画面(プロセス開発画面)
写真1●NetIQ Aegis 2.3の画面(プロセス開発画面)
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 ネットアイキューは2012年4月19日、障害時対応などのIT運用プロセスを自動化するソフトの新版「NetIQ Aegis 2.3」(写真1)を出荷した。新版では、NetIQ Aegisと他システムとの相互連携を強化し、より運用プロセスを自動化しやすくした。価格は、250万円(税別)から。

 NetIQ Aegisは、手順書通りにIT運用プロセスを自動実行する“ランブックオートメーション”ソフトである。システム障害などのイベントの発生をトリガーに、復旧処理プログラムの実行や担当者間の認証ワークフローといったITプロセスを自動実行する。

 新版では、他システムとの連携を強化した。まず、NetIQ Aegisのプロセスを実行する方法として、新たにNetIQ Aegisを制御する専用コマンド(コマンドラインプログラム)を用意した。他システムからコマンドを実行することによって、NetIQ Aegisのプロセスを駆動できるようになった。

 従来は、NetIQ Aegisから専用のアダプタを介して他システムに接続した状態で、NetIQ Aegisみずから他システムの監視データを判断してプロセスを実行するよりほかなかった。他システムからNetIQ Aegisへのトリガー通知もできたが、方法がメールによる通知に限られていた。

 NetIQ Aegisから他システムを制御する機能も強化した。Web Service(SOAP)で制御できるシステムであれば、専用のアダプタを介して接続することなく、Web Service経由で各種の制御ができるようになった。また、プロセスの中で利用できる機能(関数)も強化した。外部プログラムを呼び出すことなく、プロセスの内部で文字列データの加工や検索などが簡単にできるようになった。