写真●ダナンの様子
写真●ダナンの様子
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 NTTデータと富士通は2014年2月、ベトナム中部最大の都市ダナンに新拠点を設立する(写真)。ダナン市のソフトウエア産業は、年間30%成長という高い伸びを続けている。3年後には、産業規模が2倍に増えると予想されている。両社は、開発拠点や営業拠点を設置し、同地の勢いを取り込みたい考えだ。

 NTTデータは2014年2月6日、ダナン拠点の営業を始める。まず、対日・対米オフショア開発を手掛ける。ダナンの人件費はハノイやホーチミンと比べて2~3割安く、技術者単価は中国の半分程度という水準(関連記事:注目集めるベトナムの新たなIT集積地、ダナン )。

 さらに、将来的には営業担当者を配置し、現地市場への浸透も図る。まずは10人体制でスタートさせ、5年後には300人体制に拡充する予定だ。

 一方、富士通は当初からダナンに拠点を置く日系企業を中心に、自社ソリューションの売り込みに力を注ぐ。2014年2月に営業事務所を新設して、3人の営業担当者を配置。既存顧客に対する営業サポートなども手掛けるという。

 ダナンに拠点を置く日系企業は製造業を中心に100社近くに達しており、今後も進出増が見込まれる。IT企業にとっては、市場としての魅力も増しているようだ。