米AppleのTim Cook最高経営責任者(CEO)は、中国最大の携帯電話会社China Mobile(中国移動)が「iPhone」の通信サービスを開始することについて、「重大な分岐点」と述べたと米経済専門テレビ局CNBCが現地時間2014年1月15日に報じた。

 Cook CEOはChina Mobileが1月17日にiPhoneの販売を始めるのに合わせ、北京を訪れている。同氏は、China MobileのXi Guohua(奚国華)会長とともにCNBCのインタビュー番組に出演し、両社の提携は「今後長期にわたって継続するもの」と説明した。

 また同氏は、2013年10~12月期に、香港と台湾を含む大中華圏においてiPhoneの販売台数が過去最高となったとし、China Mobileとの提携は「勢いを継続させる」とも話している。

 Cook CEO、Xi会長ともにiPhoneの販売台数について詳細は明らかにしなかった。だがCNBCは、China Mobileがこれまでに120万台の予約注文を受けたと伝えている(関連記事:Foxconn、China Mobileに140万台の「iPhone 5s」を出荷---米紙の報道)。

 また米Wall Street Journalは、Cook CEOがChina Mobileとの提携を拡大することを示唆したと伝えている。同紙によるとAppleとChina Mobileとの提携協議は6年に及ぶ長期戦だった。Cook CEOは具体的なことについては述べなかったが、同氏によると両社はこれまでの協議で、関係を発展させることができたという。Cook CEOは「今ではお互いのことを理解している。将来、両社が共同でできることはもっとある」と述べたという。一方のXi会長も「両社の提携は、スマートフォン端末に関する協力関係を越え、広範なものになる」と述べている。