写真●SGI OmniStorの概要図
写真●SGI OmniStorの概要図
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 日本SGIは2014年1月8日、同社として初となるREST APIベースのオブジェクトストレージ「SGI OmniStor」(写真)を発表、同日販売を開始した。同社のディスク装置「SGI Modular InfiniteStorage」に分散KVSソフト「Organic RING」(米Scality製)を搭載したストレージアプライアンスである。価格(税別)は、6ノード(きょう体3台で物理容量864Tバイト)と管理サーバー1台の最小構成で4916万6200円。

 SGI OmniStorは、HTTPリクエストのREST APIを介してオブジェクトデータにアクセスする、オブジェクトストレージ装置。分散KVSソフトのOrganic RING(関連記事:センドメール、メールを分散KVSに格納する連携ソフトを出荷)を搭載している。リング状のマルチノード構成をとっており、ノード数を増やすスケールアウトによって、ストレージ容量を容易に拡張できる。REST APIのフォーマットとしては、Amazon S3互換、OpenStack Swift、業界団体SNIAのCDMI---などの各仕様に準拠する。

 きょう体として、同社の「SGI Modular InfiniteStorage」(MIS)を使っている(関連記事:日本SGI、高さ4Uで3.5型×81基の高密度ディスク装置を販売)。高さ4Uに、3.5インチドライブ(4Tバイト)を72台と、2ソケットPCサーバーを2台搭載する。このPCサーバーに分散KVSソフトをインストールしている。これにより、きょう体1台が2ノードとなる。最小構成時には、このきょう体を3台(合計6ノード)で運用する。

 また、これらのノードとは別に、分散KVSの構成管理を容易にする専用の管理ソフトを搭載した1Uサーバーが付く。管理ソフトの機能により、異なるストレージプール(リング)間でデータのレプリケーションが可能になる。