写真●Review Coordinatorの画面(英語版)
写真●Review Coordinatorの画面(英語版)
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 日立ソリューションズは2013年11月12日、設計書やマニュアルなどのレビュー(査読)効率を高めるソフト「Review Coordinator」の新版を、11月13日に販売開始すると発表した。複数のレビュー担当者による指摘(Excel/Word形式)を集約して可視化する。新版では日本語に加えて英語のメニューやヘルプを用意した(写真)。価格(5%税込み)は、売り切り型が1クライアント当たり19万8450円、従量型が月額3万1500円。

 Review Coordinatorは、複数のレビュー担当者がレビュー対象ファイル(Excel/Word)に直接記入した指摘コメントを、自動的に集約して整理してレビュー作業を効率化するソフト(関連記事)。従来のような、手作業で指摘を一つずつ集める作業が不要になる。用途としては、システム開発プロジェクトのほか、製薬・医薬業界の「標準業務手順書」(SOP)の作成・改定など、文書ルールが厳しい業種を想定している。

 ソフトウエアは、レビューを取りまとめる担当者のパソコンにインストールして、スタンドアローンで利用する。それぞれのレビュー担当者から受け取った文書(Excel/Wordファイル)を特定のフォルダーに置くと、これらに含まれる指摘コメントを集約し、表形式で可視化する仕組み。指摘一覧表からワンクリックで該当文書の指摘箇所を呼び出せるほか、修正内容を自動的に文書に反映できる。

 新版では、英語圏で利用できるように、従来の日本語に加えて、新たに英語で書かれたメニューやヘルプを用意した。日本語と英語は同一のプログラムで利用可能で、OSの言語設定に合わせて自動的に日本語表記と英語表記が切り替わる仕組み。稼働OSは、Windows XP/Vista/7。レビュー対象ファイルは、ExcelまたはWord。同一パソコン上に別途、Office 2003/2007/2010が必要。

 なお、Review Coordinatorの導入効果として同社は、製薬会社で標準作業手順を改定する作業に利用した事例を紹介している。1年に10回の頻度で標準作業手順を改定した場合のコスト(年額)は、Review Coordinator導入前が約2890万円で、導入後は約1820万円へと37%削減できたという。