写真●Review Coordinatorの画面
写真●Review Coordinatorの画面
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 日立ソリューションズは2011年12月26日、設計書やマニュアルなどのレビュー(査読)効率を高めるソフト「Review Coordinator」(写真)の新版を発表した。複数のレビュー担当者による指摘を自動的に集約して可視化するソフトで、新版では吸い上げる情報を増やしてレビューの品質を高めた。同年12月27日に出荷する。価格は、10クライアントの最小構成で198万4500円(税込)。

 Review Coordinatorは、レビュー担当者がレビュー対象ファイル(Excel/Word)に直接記入した指摘コメントを整理することで、レビュー作業を効率化するソフトである。レビューを取りまとめる担当者のパソコンにインストールし、スタンドアロン型で利用する。レビュー担当者から受け取ったExcel/Wordファイルを特定フォルダに置くと、これらのファイルに含まれる指摘コメントを集約し、これを表形式で可視化する。指摘一覧をExcelファイルに出力することも可能。

 新版では、収集/集約するコメント情報を増やすことで、レビューの品質を高めた。具体的には、画面に「理由」欄を設け、指摘した理由を記録できるようにした。修正/更新した根拠が分かるようになる。また、指摘箇所について全文字を表示するようにした。従来は先頭の15文字だけを表示していた。指摘個所が明確になるため、関係者間の認識のずれを防止できる。

 稼働OSは、Windows XP/Vista/7。レビュー対象ファイルは、ExcelまたはWord。同一パソコン上に別途、Microsoft Office 2003 Professional Edition以上またはMicrosoft Office 2007が必要。ライセンスは、レビュー担当者がレビューの取りまとめを兼ねる場合を想定し、10/30/50/100クライアント向けを用意した。適用用途として、システム開発のほか、製薬・医薬業界向けの「標準業務手順書」など、文書のルールが厳しい業種などを想定している。