写真●LanScope Anの行動管理画面
写真●LanScope Anの行動管理画面
[画像のクリックで拡大表示]

 エムオーテックス(MOTEX)は2013年11月12日、スマートデバイス向けのクライアント管理ソフト「LanScope An」(写真)の新版を発表、同日出荷を開始した。新版では、Androidに加えてiOSについても端末の位置情報を地図上で把握できるようにした。

 LanScope Anの最大の特徴は、スマートデバイスを持たせた社員の行動を把握できることである。社員の現在地点を、GPSの位置情報を利用してリアルタイムに地図上に表示する。移動ルートの履歴も地図上にプロットできるので、予定通りの行動をとっているかどうかをチェックできる。

 さらに、アプリケーションの操作ログを記録して分析できる。社員ごとに、電話、メール、Webアクセス、ゲームアプリといった、アプリケーションごとの時間配分や利用時間帯を、棒グラフで表示する。位置情報と組み合わせて判断することで、社員の一日の行動を的確に把握できる。

 このほか、資産管理やリモートワイプ/ロックなど、MDM(モバイルデバイス管理)ソフトとしての基本機能を提供する。

Androidに加えてiOSでも位置情報を把握可能に

 LanScope Anは、2012年5月にAndroid端末専用の管理ソフトとして初期版を出荷した(関連記事:MOTEX、社員の行動を把握できるAndroid管理ソフト「LanScope An」を発表)。2013年6月にはiOS版も出荷したが、このときのiOS版の機能は資産管理とリモートロック/ワイプに限定されており、LanScope Anの特徴である位置情報の把握やアプリケーション操作ログの記録/分析はできなかった(関連記事:MOTEXがAndroid端末の行動把握ソフトに新版、iOSの資産管理も可能に)。

 今回の新版では、iOS版についても、Android版と同様に、端末の位置情報を地図上で把握できるようにした。ただし、アプリケーションの操作ログの記録/分析については、いまでもAndroid版の専用機能であり、iOS版では利用できない。

 価格(税別)は、端末1台当たり、初回登録料が6800円、使用料金が年額1200円。最小契約数は5ライセンス。GPSの位置情報を地図(Microsoftの「Bing Map」)上に表示する機能はオプションで、1契約(同時に地図上に表示するスマートデバイス群、部署単位など)当たり年額8400円。