写真1●LanScope Anの生産管理画面。個々の社員のアプリケーション利用状況を把握できる
写真1●LanScope Anの生産管理画面。個々の社員のアプリケーション利用状況を把握できる
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写真2●LanScope Anの行動管理画面。個々の社員の移動/行動状況を把握できる
写真2●LanScope Anの行動管理画面。個々の社員の移動/行動状況を把握できる
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写真3●エムオーテックス代表取締役社長の高橋慎介氏
写真3●エムオーテックス代表取締役社長の高橋慎介氏
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写真4●メトロスタイルを採用したLanScope Cat7の管理ビュー
写真4●メトロスタイルを採用したLanScope Cat7の管理ビュー
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 エムオーテックス(MOTEX)は2012年2月3日、Androidスマートフォン管理ソフトの新製品「LanScope An」を発表した。アプリケーションの稼働ログやGPSデータを用いて、個々の社員の生産活動を把握できる(写真1写真2)。管理サーバー機能は、クラウド経由で提供。2012年5月に出荷する。価格は未定だが、管理対象1台当たり500円以下を予定している。

 LanScope Anは、Androidスマートフォン向けのクライアント管理ソフト。専用のエージェントソフトをインストールしたAndroidを、サーバーから集中管理する。MDM(モバイルデバイス管理)の基本機能である資産管理や情報漏えい対策のほかに、アプリケーションの操作ログを記録/収集/分析する機能を提供する。

 操作ログの記録/分析は、スマートフォン向け管理ソフトとしては新機軸である。クライアント管理のブランドであるLanScopeの新製品としてAndroid向けを開発するに当たり、Androidにおいてもパソコン同様に操作ログを記録できるようにした。「Androidでも生産管理/行動管理ができる。資産管理やセキュリティだけでない新しいMDMの領域を作る」(代表取締役社長の高橋慎介氏、写真3)。

 LanScope Anの管理サーバー機能は、クラウドサービスとして提供する(プラットフォームとしてWindows Azure Platformを利用)。パソコン向けのクライアントソフト「LanScope Cat」とのログ連携も可能である。これにより、社内(自席PC、仮想デスクトップ、共有PC)や外出先(Androidスマートフォン)を問わず「誰が、いつ、どこで、何をしたのか」を統合的に把握できるようになる。

パソコン向けの新版「LanScope Cat7」も出荷

 2012年4月23日には、パソコン向けクライアント管理ソフトもメジャーバージョンアップし、「LanScope Cat7」として出荷する。新版では、ログの分析機能を強化し、個々の社員の行動/生産活動を把握できるビュー「サテライト」を追加する。価格は未定だが、基本機能は従来版(10ユーザーで税込39万4800円から)と同等で、新機能は追加オプションになる。

 新版では、個々の社員を軸として、その社員に関するログを閲覧できるようにした。これにより、社員が利用するパソコン環境が、自席から共用PC、あるいはスマートフォンへと変わっても、社員ごとの操作をまとめて一元的に管理/分析できる。さらに、従来は、情報漏えいにつながる行動を重点的に抽出して可視化していたが、新版では生産活動全般を把握できるようにした。

 管理ビューは、Windows 8のメトロスタイルを採用した(写真4)。可視化/把握したい情報ごとに、任意のパネルを追加できる。レポートは、HTML5とSilverlightを用いてリッチな操作性を実現した。

 エージェントは、個々のクライアントPC(Windows)や仮想デスクトップ(Windows)、サーバー(Windows Server)で動作する。さらに、LanScope Cat7の出荷に合わせて、共有PC(Citrix XenAppによるサーバーベースドコンピューティング環境)向けのエージェントも用意する。