写真1●ラップトップPC「T1100」
写真1●ラップトップPC「T1100」
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写真2●記念銘版を贈呈される東芝 取締役会長の西田厚聰氏(左)とIEEE President & CEOのDr.Peter W.Staecker氏(右)
写真2●記念銘版を贈呈される東芝 取締役会長の西田厚聰氏(左)とIEEE President & CEOのDr.Peter W.Staecker氏(右)
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 東芝は2013年10月29日、同社が1985年に発売したラップトップパソコン「T1100」(写真1)が、米国電気電子技術者協会(IEEE)から「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。「ラップトップPC市場の創出とその後の市場拡大に大きく貢献」(同社)したことが認められたという(写真2)。

 IEEEマイルストーンは、電気・電子技術および関連分野で社会に大きく貢献したと認定される歴史的な業績を表彰するもので、1983年に制定された。これまで全世界で約140件が認定されている。日本は17件が認定されており、今回の認定で18件目になる(関連記事)。

 T1100は、IBM PCと互換性を持つラップトップPC。当時としては高解像度の液晶ディスプレイと3.5型FDDを採用し、電源管理技術によって8時間バッテリー駆動を可能にした。重さは約4.1kg。1985年に欧州で発売し、携帯性に優れたことが市場に受け入れられ、初年度に1万台を販売した。

 同社製品がIEEEマイルストーンに認定されたのは、日本語ワードプロセッサー「JW-10」(2008年)に続き2件目。今回IEEEから贈呈される記念銘板は、2014年初頭にリニューアルオープン予定の「東芝未来科学館」(川崎市)に常設展示する。