写真●LookFlowのWebサイトに掲載されたメッセージ
写真●LookFlowのWebサイトに掲載されたメッセージ
[画像のクリックで拡大表示]

 米Yahoo!が画像認識技術を手がける米国の新興企業、LookFlowを買収したと複数の米メディア(The Next WebVentureBeatTechCrunchなど)が現地時間2013年10月23日までに報じた。

 Yahoo!の広報担当者はLookFlowの買収について認めている。LookFlowは今後Yahoo!の写真共有サービス「Flickr」の開発チームに加わるほか、Yahoo!が計画しているマシンラーニング部門の設置を手助けするという。

 LookFlowは2009年に設立され、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置いている。同社に関する詳細は分かっていないが、共同創業者の1人であるSimon Osindero最高技術責任者(CTO)のLinkedInプロフィールには、同社の技術的アプローチについて、「人工知能、情報の可視化、インタフェース設計といった技術分野の最近の動向を統合している」と説明している。

 なおYahoo!では、Marissa Mayer最高経営責任者(CEO)就任以降、20社以上を買収している。TechCrunchによると2013年7~9月期に同社がこれら買収に使った現金は1億6300万ドル。Yahoo!は同四半期中に、同じく画像認識技術を手がける米IQ Enginesを買収している。IQ Enginesは、人物や物、場面、建物、文字などを認識し、自動でタグ付するモバイル用写真アルバムアプリケーションを手がけていた。Yahoo!はIQ Enginesや今回買収したLookFlowの技術を使ってFlickrの新サービスを開発していると見られている(関連記事:米Yahoo!、画像認識技術のIQ Enginesを買収、Flickr強化へ)。