SCSKは2013年10月17日、ネットワーク接続の認証アプライアンス「RADIUS GUARD」について、端末申請ワークフロー機能を強化したと発表した。さらに、アクセス認証機能付きのスイッチ機器とRADIUS GUARDの端末申請機能を連携させる推奨構成として、SCSKが扱っているアラクサラネットワークスのスイッチ機器「AXシリーズ」とのセット販売に注力すると発表した。

 前提となるRADIUS GUARDは、RADIUS、DHCP、LDAP、証明書発行/認証局(CA)の機能を包含したネットワーク認証機器である(関連記事:SCSKが認証サーバー機「RADIUS GUARD」を強化、外部連携で端末情報を自動更新)。スイッチと組み合わせて利用することで、パソコンやスマートデバイスなどの端末を社内LANに接続させるかどうかを認証できる(IEEE802.1X認証、MACアドレス認証、Web認証)。端末情報を申請/承認登録するためのワークフロー機能も提供する。

 今回、RADIUS GUARDのファームウエアを更新した(ファームウエアを実際に更新した時期は2013年8月で、今回正式に発表した)。新たなファームウエアでは、端末の登録申請画面を強化した。具体的には、端末のMACアドレスを1ボタンで自動的に入力できるようにした。申請者は、あらかじめMACアドレスを調べておく必要がなくなった。

 今回さらに、RADIUS GUARDの端末申請機能を利用したシステム構成例として、MACアドレスを未登録の端末に対してスイッチ機器がRADIUS GUARDの端末申請を促す、という使い方を提唱した。具体的には、スイッチ機器のWeb認証画面(ユーザーID/パスワード入力画面)から、RADIUS GUARDの端末申請画面へと誘導する(リンクを張る)。SCSKは、Web認証画面をカスタマイズできるスイッチとしてアラクサラネットワークスのAXシリーズを扱っており、今回、AXシリーズとRADIUS GUARDを組み合わせた構成を提唱した形である。

 AXシリーズとRADIUS GUARDを組み合わせることで、Web認証に成功した端末のMACアドレスを自動登録し、次回以降はMACアドレス認証だけで社内LANへのアクセスを許可する、という使い方もできる。スマートデバイス使用時はネットワークスイッチのローミングや端末スリープによるネットワーク切断などが起こるが、こうした場合に再度Web認証を経る必要がなくなる。