米アマゾンの雇用情報を掲載したサイト「amazon fulfillment」
米アマゾンの雇用情報を掲載したサイト「amazon fulfillment」
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 米Amazon.comは現地時間2013年10月1日、年末商戦に向けて米国の配送センターで新たに約7万人の臨時従業員を雇い入れると発表した。また同社は9月下旬に英国で約1万5000人の臨時従業員を雇用するという計画も明らかにしている。これらの数は昨年に比べ、米国で40%、英国で50%多いという。

 Amazon.comでは商品配送優遇プログラム「Amazon Prime」を通じた各種サービスの提供で顧客の囲い込みを図っており、物流ネットワークの拡充に力を入れている。また同社はタブレット端末「Kindle Fire」の新型モデルを発表したばかりで、年末商戦でこれらの商品への需要が高まると予想している(関連記事:Amazon.comが新タブレット端末「Kindle Fire HDX」を発表、229ドルから)。

 Amazon.comによると同社では昨年、数千人の臨時雇用者が正社員になっており、今年の年末商戦終了後も同様の規模で正社員が増えると見込んでいる。臨時雇用者の給与は正社員の初任給の94%という高水準で、これに包括的な福利厚生、ストックアワードなどが付く。正社員には受講料の最大95%をAmazon.comが前払いする研修支援プログラムもあるとAmazon.comは説明している。

 米Wall Street Journalによると、Amazon.comの配送センターにおけるフルタイム従業員の数は2万人。昨年末時点で同社の配送センターは世界に89カ所ある。

[発表資料1]
[発表資料2]