写真●米Amazon.comのタブレット端末「Kindle Fire HDX」
写真●米Amazon.comのタブレット端末「Kindle Fire HDX」
[画像のクリックで拡大表示]

 米Amazon.comは現地時間2013年9月25日、タブレット端末「Kindle Fire」の第3世代となる「Kindle Fire HDX」を発表した。7インチディスプレイ(解像度は1920×1200ドット、323ppi)を搭載したモデルと、8.9インチディスプレイ(同2560×1600ドット、339ppi)を搭載したモデルを用意し、10月後半から出荷を開始する。

 いずれも動作周波数2.2GHzの米Qualcomm製「Snapdragon 800」クアッドコアプロセッサを搭載し、第2世代の「Kindle Fire HD」と比べ3倍の性能を提供する。RAMは2倍の2Gバイトに拡大した。OSは、Androidをベースにした独自OSの最新版「Fire OS 3.0“Mojito”」を採用する。

 画面上部の「Quick Settings」メニューには、24時間対応の無償サポートが受けられる「Mayday」ボタンを配置した。ボタンをタップするとサポート窓口につながり、ビデオ画面に現れた担当者に相談できる。担当者からはユーザーの顔は見えない。

 また、視聴している映画やテレビ番組に関する情報を表示する「X-Ray」機能を強化し、聞いている音楽の歌詞表示にも対応した。

 同社の有料プログラム「Amazon Prime」の会員向け機能として、ビデオ配信サービス「Prime Instant Video」のビデオをダウンロードできるようにした。

 そのほか、ハードウエアおよびソフトウエア暗号化、セキュアなWi-Fi接続、VPN統合など、企業での導入を想定したさまざまな機能を備える。

 1度の充電によるバッテリー駆動時間は11時間で、読書のみなら連続17時間使用可能としている。720p HD対応フロントカメラを備え、8.9インチモデルは800万画素の1080p HD対応カメラを背面に装備する。2基のステレオスピーカーを内蔵。ストレージ容量は16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトを用意する。LTEをサポートし、米国では米AT&T、米Verizon Wirelessのネットワークで利用可能。

 7インチモデルは外形寸法が186mm×128mm×9.0mm、重さが303g(LTE対応版は311g)。Wi-Fi版は希望小売価格229ドルで、10月18日に出荷を開始する。LTE対応版は希望小売価格329ドルで、11月14日に出荷を開始する。

 8.9インチモデルは外形寸法が231mm×158mm×7.8mm。重量は374g(LTE対応版は384g)と、前世代の8.9インチモデルより34%軽量化した。Wi-Fi版は希望小売価格379ドルで11月7日に出荷を開始。LTE対応版は希望小売価格479ドルで、12月10日の出荷を予定している。

 また同社は、Kindle Fire HDの新モデルも発表した。7インチディスプレイ(解像度は1280×800ドット、216ppi)を搭載し、Kindle Fire HDXと同様にFire OS 3.0を採用する。CPUは動作周波数1.5GHzのデュアルコアプロセッサ。重量は345gと軽量化を図った。ストレージ容量は8Gバイトまたは16Gバイト。LTE非対応でカメラは搭載しない。希望小売価格は139ドルと、オリジナルの7インチKindle Fire HDより60ドル安く設定している。10月2日に出荷する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]
[発表資料(4)]