写真●NTTドコモの2013年夏モデルとして販売されているパナソニックモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「ELUGA P P-03E」
写真●NTTドコモの2013年夏モデルとして販売されているパナソニックモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「ELUGA P P-03E」
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 パナソニックは2013年9月26日、同社AVCネットワークス社傘下のパナソニックモバイルコミュニケーションズ(PMC)の携帯電話端末事業を見直し、個人向けスマートフォン(写真)の2013年度下期以降の新製品開発を休止すると発表した。同社は現在、NTTドコモ向けにスマートフォンを提供しているが、次期冬春商戦向けに同社はスマートフォン新製品を出さないことになる。フィーチャーフォンについては、生産と販売を続ける。

 同社は個人向けスマートフォンの開発休止について、法人(BtoB)向け事業など新規・成長分野の事業強化の一環としている。今後PMCはフィーチャーフォンの製造・販売ならびに個人向けスマートフォンなど既に発売している商品のサポートに集中。個人向けフィーチャーフォンの開発はAVC社傘下のパナソニック システムネットワークス(PSN)に業務委託する。また、BtoB向けスマートフォン事業は、PSNに移管する。

 同社は9月6日、20型で4K対応のWindows 8.1 Pro搭載法人向けタブレット「TOUGHPAD(タフパッド) 4K UT-MB5」を発表するなど(関連記事)、以前から業務用端末を開発しており、Androidを搭載する7型のタブレットなども法人向けに提供している。UT-MB5の薄型化などは個人向けスマートフォンの開発で培った技術が活用されているという。