写真●秘文 Cloud Data Protectionの概要図(出典:日立ソリューションズ)
写真●秘文 Cloud Data Protectionの概要図(出典:日立ソリューションズ)
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 アシストは2013年9月18日、DropBoxなどのオンラインストレージを安全に使う用途に特化したファイル暗号化ソフト「秘文 Cloud Data Protection」(秘文CDP、写真)について、月額制のSaaS形式で提供を開始した。開発会社の日立ソリューションズによれば、同ソフトをSaaS型で提供するのはアシストが初めて。アシストでは、SaaS型と売り切り型を合わせ、今後1年間で1万ライセンス(1万ユーザー)の販売を見込む。

 秘文CDPは、ファイル暗号化ソフト群である「秘文シリーズ」のうち、ファイル同期型のオンラインストレージサービスを安全に使う用途に特化させた製品(関連記事:日立ソリューションズ、Dropboxなどファイル同期サービス向けの暗号化ソフト)。ファイルの暗号化によって、インターネットのオンラインストレージを介しながら社内文書を安全に持ち出せるようにする。

 ソフトウエアは、インターネット上で暗号鍵を管理するサーバーソフト(稼働OSはWindows Server 2008 R2)とパソコン上で実際にファイルを暗号化/復号するクライアントソフト(稼働OSはWindows 7)、モバイル端末用の閲覧専用ソフト(稼働環境はiPad/iPhone)で構成する。ログイン認証後に秘文CDPのフォルダーにファイルを保存すると、ファイルを暗号化した上でオンラインストレージの同期フォルダーに移動する仕組み。

SaaS形式での提供は今回が初めて

 今回アシストは、日立ソリューションズの販売代理店として秘文CDPの取り扱い(販売)を開始。他の代理店とは異なり、売り切り型の永続的ライセンスに加えて、月額制のライセンス(鍵管理サーバーをSaaS型で提供)を用意した。これにより、ユーザー企業は、自前でシステムを構築することなく秘文CDPを利用できるようになった。

 アシストによる販売価格(税別)は以下の通り。SaaS版は1ユーザー当たり月額300円(最小1ユーザーから契約可能)。一方、売り切りのライセンスは、鍵管理サーバーソフトが1サーバー当たり60万円、データを暗号化してオンラインストレージに格納するクライアントソフトが1クライアント当たり5000円。