写真●テストエースの画面
写真●テストエースの画面
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 システムエグゼは2013年9月17日、データベースサーバーに格納されている本番データから開発テスト用のテストデータを生成するユーティリティーソフトの新版「テストエース Ver.2.0」(写真)を発表、同日出荷した。新版では、Oracle Databaseに加えて、新たにSQL Serverのデータからもテストデータを生成できるようにした。価格(税別、以下同)は、200万円から。

 テストエースは、本番データを抽出して変換/加工するという方法でシステム開発用のテストデータを自動生成するソフトである(関連記事:本番データから安全なテストデータを自動生成、システムエグゼがツールの新製品)。個人情報を含まないデータへと変換してセキュリティーを担保しながら、本番環境に似たデータによって精度の高いテストを可能にする。

 個人情報として、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスを含んでいるカラムを自動的に検知する(さらに、変換対象として任意のカラムを指定できる)。データの変換ルールは、個人情報の種類に応じて変わる。任意の変換ルールをJavaScriptで定義できるほか、よく使う変換ルールを用意している。例えば、「4文字目から7文字目までを「*」(アスタリスク)に変換」「先頭の文字を『森』に変更」「数値をランダムに変換」といった具合である。

 新版では、本番データとテストデータの対象となるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)を拡大した。これまでのOracle Databaseに加えて、新たにSQL Serverを対象にした。ただし、Oracle Databaseから抽出したデータを直接ロードできるのはOracle Databaseに限られ、SQL Serverから抽出したデータを直接ロードできるのはSQL Serverに限られる。異なるRDBMSにテストデータをロードするには、一度CSVファイルに出力し、CSV経由でロードする必要がある。

 ライセンスは、接続先(抽出/ロード)のRDBMSの種類ごとに必要になる。1種類のRDBMSを使う場合は200万円、2種類のRDBMSを使う場合は400万円になる。接続先のRDBMSは、Oracle 9i Database R2、Oracle Database 10g R2/11g/11g R2、SQL Server 2000/2005/2008/2008 R2/2012。テストエースの稼働OSは、Windows Server 2003/2008/2012。GUIのほかにCUIコマンドを用意しているので、バッチファイルなどを使ったバッチ処理も可能。