総務省は2013年9月13日、V-Highマルチメディア放送への参入希望調査の結果を発表した。それによると、29者が名乗りを上げて、チャンネル数は最大で35、セグメント数は最大で55となった。

 V-Highマルチメディア放送は、ジャパン・モバイル キャスティング(Jモバ)が33セグメント分の全国放送可能な設備の整備を進めている。そのうち13セグメントを利用してmmbiが「NOTTV」を展開している。NOTTVの契約者数は2013年9月1日に150万件を超えた。しかし、残る20セグメントは空いたままだった。

 Jモバは、新規参入を促すため思い切った料金/提供サービスの見直しの意向を表明した(関連記事:Jモバ、V-Highマルチメディア放送への新規参入促進を目指し提供条件見直しへ)。その結果、総務省の参入意向調査では多くの事業者が名乗りを上げた。

 非開示を希望する事業者も多いが、名乗りを上げた多くは衛星などで多チャンネル事業を展開する事業者で、サイマルを中心に考えている。TBSテレビ、テレビ朝日、フジテレビといった地上波も名乗りを上げた。

 既存放送事業者ではない新規組みは1社で、ティーズが名乗りを上げた。

 今後について総務省は、必要に応じて各提出者の参入意向などを個別に確認し、提出者全体として参入意向の傾向に大きな変化がないことが確認できた場合に、第二次申請に向けて手続きを進める予定としている。

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