ロックインターナショナルは2013年9月12日、未知のファイルを実行しないことによってセキュリティを高めるソフトの新版「LumensionアプリケーションコントロールV.4.5 SR1」を発表、同日販売を開始した。新版ではログの運用性を高め、メンテナンスを容易にした。開発会社は、米Lumension Security。

 あらかじめハッシュ値を登録しておいた安全なファイルに限って実行を許可し、未知のファイルの実行を禁止する「ホワイトリスト」型のセキュリティソフトである(関連記事1関連記事2)。ハッシュ値を管理してハッシュ値の一致を判定する管理サーバーソフトと、管理対象側でファイルの実行を制御するエージェントソフトで構成する。

 専用ツールを使い、実行形式ファイルのハッシュ値をデータベースに登録する。Active Directory管理下のコンピュータについては、シャットダウンスクリプトを利用して、シャットダウン時にファイル群のハッシュ値を計算してサーバーに自動登録する運用ができる。

 新版では、ログの運用管理を容易にした。従来版ではログファイルが肥大化するだけであり、ユーザー自身がログファイルをバックアップしたり削除したりする必要があった。これに対して新版では、ログのローテーション(ログファイルを世代管理し、古い時期のログから順に自動消去)や削除などをスケジュールに則って自動実行できるようにした。

同一のエージェントを使って外部デバイスの利用制御/暗号化が可能

 なお、管理サーバーとエージェントは、アプリケーションの実行制御機能のほかに、USB接続デバイスなどの利用制御機能も備えている。アプリケーションの実行を制御するライセンスが「Lumensionアプリケーションコントロール」であり、外部デバイスの利用を制御するライセンスが「Lumensionデバイスコントロール」である。

 ライセンス価格(税別)は、管理サーバーが9万円で、この金額だけで、アプリケーション実行制御とデバイス制御の両方を利用できる。管理対象に導入するエージェントは、アプリケーション制御機能を使う場合には8500円が必要。デバイス制御機能を使う場合には7800円(デバイスの暗号化機能を含まない)または9800円(デバイスの暗号化機能を含む)が必要。

 稼働OSは、管理サーバーがWindows Server 2003/2008/2012。エージェントが、Windows 2000/XP/Vista/7/8、Windows 2000 Server、Windows Server 2003/2008/2012。