ロックインターナショナルは2013年3月22日、未知のファイルを実行しないことによってセキュリティを高めるソフトの新版「LumensionアプリケーションコントロールV.4.5」を発表、同日販売を開始した。実行ファイルのホワイトリスト化に加えて、新たにアクセス先URLをホワイトリスト化できるようにした。開発会社は、米ルーメンション・セキュリティ(Lumension Security)。

 あらかじめハッシュ値を登録しておいた安全なファイルに限って実行を許可し、未知のファイルの実行を禁止する「ホワイトリスト」型のセキュリティソフトである。未知のマルウエアを使ったゼロデイ攻撃や標的型攻撃から企業を守る。ハッシュ値を管理してハッシュ値の一致を判定する管理サーバーソフトと、管理対象側でファイルの実行を制御するエージェントソフトで構成する。

 ホワイトリスト化の対象となるファイルは、原則として実行形式(exeファイル、dllファイル、スクリプトファイルなど)に限られるが、オフィス文書ファイルなどもホワイトリスト化して管理できるとしている。ハッシュ値のデータベースは専用ツールで一括登録できるほか、Active Directory管理下のコンピュータについてはシャットダウンスクリプトでファイル群のハッシュ値を計算してサーバーに自動登録できる。

 新版では、ファイルのハッシュ値に加えて、Webアクセス先のURLをホワイトリスト化できるようにした。あらかじめ登録してあるURLに限ってWebアクセスを許可し、それ以外の任意のURLへのアクセスを禁止できる。これにより、マルウエアがインターネット上の犯罪者のサーバーと通信するためのアクセスなどを防止できるとしている。

 価格(税別)は、管理サーバーが9万円、管理対象に導入するエージェントが8500円から。稼働OSは、管理サーバーがWindows Server 2003/2008/2012、エージェントがWindows 2000/XP/Vista/7/8、Windows 2000 Server、Windows Server 2003/2008/2012。